
④2021年オークス
単勝1番人気1.9倍 ソダシ
続いて紹介するのは、2021年のオークス。単勝1倍台に支持されたのは、「純白の女王」ソダシであった。
デビューから5戦5勝で、阪神JFと桜花賞を制覇。ただ、その2戦にはライバルであるサトノレイナスやメイケイエールが出走していたこともあり、人気を分け合う形となっていた。
しかし、サトノレイナスはダービーへと挑戦し、メイケイエールは休養へと入ったことで、両馬ともにオークスへは出走せず。距離の適性に未知数な部分こそありながらも、ソダシは単勝1.9倍という1番人気に支持されていた。
レースは、互いが牽制し合う中、ソダシもスタートを決めて先行集団へとつける。結局クールキャットがハナを切り、ステラリアが2番手を追走。
ソダシはその後ろの好位を確保して、いつでも前を窺える位置どり。ダービーと比較して速めの流れになりやすいオークスだけあり、前半1000mの通過は59秒9。
スローペースとはならず、淀みのない流れでレースは進んでいく。外めから早めに動いていく馬たちもいる中、ソダシは馬群の中で若干ポジションを下げる形で直線へと向かう。
直線に入ると、各馬が内外へと広がっての追い比べ。好位から抜け出したククナを追ってソダシが伸びようとするが、残り200mでそれらをまとめて交わし去ったのがユーバーレーベン。
最後は内外から追い上げられるも、最後まで脚いろは衰えずに勝利。1馬身差の2着にアカイトリノムスメが入り、さらにハナ差の3着がハギノピリナとなった。
ソダシはユーバーレーベンに交わされてから苦しくなり、8着に敗戦。
札幌2歳S、アルテミスS、阪神JFと3戦続けて勝利していたユーバーレーベンにリベンジを許す形となり、デビューからの連勝も5でストップした。
ソダシはその後、札幌記念を制して挑んだ秋華賞でも、単勝1.9倍の支持に応えられずに10着大敗。
しかし、翌年のヴィクトリアマイルを勝利し、引退までにマイルG1・3勝を挙げた。ダートに挑戦したフェブラリーSでも3着に好走し、白毛のアイドルホースとしてだけでなく、芝・ダート兼用の本格派マイラーとして活躍を見せた。


