【武豊騎手の未勝利重賞 5選】前人未踏のJRA重賞完全制覇へ!レジェンドの挑戦は終わらない…
今年、前人未到のJRA通算4600勝を達成したレジェンド・武豊騎手。56歳となった現在も、メイショウタバルとのコンビで宝塚記念を制し、第一線で輝きを放ち続けている。そこで今回は、武豊騎手が勝利を挙げたことのない重賞に注目。その中でも、グレードの高い重賞や挑戦回数の多い重賞を、5つピックアップして紹介する。

①ホープフルステークス(G1)
「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」→「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」→「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」→「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」とレース名の変遷を辿っている、ホープフルステークス。
実は過去の4つのレース名時代にはそれぞれ勝利を収めており、合計5勝を挙げている。
しかし、ホープフルステークスとなってからはまだ勝利がなく、武豊騎手JRA平地G1完全制覇に向けての最後の壁となっている。
そんなホープフルステークスで勝利に一番近づいたのは、ジャンダルムとのコンビで挑んだ2017年であった。
ジャンダルムは、デビューから2戦2勝。前走のデイリー杯2歳ステークスを制しており、メンバー中唯一の重賞馬。
ただ、デビューから2戦はともにマイルで、初めての2000m戦。混戦模様で割れたオッズではあったが、タイムフライヤー、ルーカス、フラットレーに続く4番人気に甘んじていた。
レースは、トラインがハナを切り、サンリヴァルとジュンヴァルロがそれにプレッシャーを与える形。
ジャンダルムは、全2戦よりは少し後ろとなる中団後ろから進めていた。前半1000mの通過は59秒6で、平均〜やや速めの流れ。
3角過ぎで逃げていたトラインがズルズルと後退し、前はジュンヴァルロとサンリヴァルに代わる。ジャンダルムも外を回って上がっていき、前を射程圏に入れて4角を回る。
直線に入ると、最内で粘るサンリヴァルに離れた外から並びかけるジャンダルム。
しかし、さらにその外から忍び寄ったのが、後方に待機していた1番人気のタイムフライヤー。
残り150mからはタイムフライヤーとジャンダルムの追い比べとなったが、ねじ伏せるように前に出たのはタイムフライヤー。ジャンダルムは惜しくも2着となり、さらにクビ差の3着にステイフーリッシュが入った。
武豊騎手のホープフルステークス挑戦は、G1に昇格したこの2017年から数えて6回。最高着順はこのジャンダルムの2着となっている。


