HOME » コラム » ランキング » 菊花賞で激走に期待…スタミナ血統をあぶり出せ!【長距離で真価を発揮する現役種牡馬TOP5】 » ページ 3

2013年東京優駿を制した時のキズナ
2013年東京優駿を制した時のキズナ

【第3位】キズナ(勝率11.1%)

 3位にランクインしたのは、2013年のダービー馬キズナだ。現役時代は1800mから2400mで勝利を記録したが、凱旋門賞と天皇賞・春で4着に入るなど、スピードだけでなく豊富なスタミナも兼備していた。

 種牡馬入り後は、毎年200頭前後を集める人気者。種付け料は初年度の250万円から今年度は2000万まで高騰している。

 種牡馬リーディングも上位争いの常連で、昨年ついにリーディングサイアーに輝いた。まさに今が旬の種牡馬である。

 これまでJRAのG1を制した産駒はソングライン、ジャスティンミラノ、アカイイトの3頭だけだが、障害を含めれば実に30頭が重賞を制している。

 G1を勝つような長距離砲はそれほど多くないが、アベレージを残せる“競馬界のイチロー”タイプが多いといえるだろう。

 活躍した産駒もバラエティーに富んでいる。自身に重賞初制覇をもたらした快速スプリンター、ビアンフェから無尽蔵のスタミナを誇ったディープボンドまで、実に個性派ぞろい。

 これまで2400m以上の重賞ウイナーは、ディープボンドだけだったが、9月にエリキングが神戸新聞杯を制した。

 産駒は過去に9頭が菊花賞に出走。いずれも人気順以上の着順に好走しているが、最高着順は、昨年のショウナンラプンタなどの4着となっている。

 今年の菊花賞にはエリキングのほか、コーチェラバレーとレッドバンデも登録されている。父が出走していれば、有力候補の1頭になっていたはずの牡馬クラシック三冠最終戦で、父にいい報告を届けられるか。

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