10月12日の2歳戦レビュー
◆コズミックボックス
10月12日 未勝利 東京芝1600m 1着
評価:★★★★
騎手:ルメール
厩舎:美浦・中舘英二
父:ブリックスアンドモルタル
母:レーヴデトワール
母の父:ゼンノロブロイ
《短評》
デビューから2戦は差して届かずの競馬だったが、今回はスタートを決めてそのまま逃げる形。終始手応えには余裕があり、直線は鞍上のステッキに応えてきっちり脚を伸ばし、1.3/4馬身差で逃げ切った。
同日古馬2勝クラスで1:32.0が出るような馬場だったのも確かだが、2歳未勝利で1:34.0はなかなかの数字。若干の馬場差はあれど、前日のサウジアラビアRCと0.2秒差だった。桜花賞戦線で出番があるかもしれない。
◆チャリングクロス
10月12日 未勝利 東京芝2000m 1着
評価:★★★
騎手:内田博幸
厩舎:美浦・奥村武
父:キタサンブラック
母:ライジングクロス
母の父:Cape Cross
《短評》
序盤は後方のインで折り合いを欠くシーンもあったが、向正面に合流したあたりで収まった。そのままインを立ち回り、直線は外に出そうとしてブロックされたが、内目にできたスペースへ切り替えて鋭く抜け出した。
勝ち時計2:00.0はまずまず速く、高速馬場の分を差し引いても悪くはないタイム。ひと夏越して馬体重+20キロ、前進気勢も出て、6月の大敗時とはガラリと変わった姿を見せた。
◆イクシード
10月12日 新馬 東京芝2000m 1着
評価:★★★★
騎手:ルメール
厩舎:美浦・木村哲也
父:キタサンブラック
母:シャトーブランシュ
母の父:キングヘイロー
《短評》
大外枠。発馬はイマイチで外にヨレたのもあり、後方外からの競馬になった。直線もそのまま馬群の一番外を通し、残り300mあたりでエンジン点火。内で粘る2着馬を差し切って1.1/2馬身差をつけた。
勝ち時計2:00.2は前述のチャリングクロスに0.2秒及ばないが、ラスト11.5-11.4-11.2の加速ラップを余裕ありげに突き抜けた点で、価値はこちらの方が上。イクイノックスの全妹という良血馬が好発進。折り合いに苦労しそうな感じもなく、オークス向きのタイプだろう。
◆ヴィサージュ
10月12日 新馬 京都芝2000m 1着
評価:★★★★
騎手:藤岡佑介
厩舎:栗東・大久保龍
父:エピファネイア
母:メダリオンモチーフ
母の父:キングカメハメハ
《短評》
頭を上げるようなスタートで若干出負け気味。道中は後方の外を追走し、徐々にポジションを上げていった。4角は外に張る素振りもあったが、直線はステッキに反応して内にササりながらも急加速。クビ差でなんとか差し切った。
勝ち時計2:00.5は同日未勝利より1.0秒遅いものだが、ラスト1F11.1秒を差し切って、自身の上がりも33.6秒と秀逸だった。京都芝2000mの2歳戦で「ラスト1F11.1秒以下」は過去9例あるが、そのうち勝ち時計が2分3秒を切ったものはシルバーステート、リオンディーズの2戦だけ。なかなかのポテンシャルがありそうだ。