④レガレイラ
昨年の有馬記念を制したレガレイラ。今年も出走となれば、連覇を懸けた王座防衛戦となる。
これまで69回行われてきた有馬記念史上でも、このレースを2勝した馬はわずか6頭。さらに連覇を達成したのは、そのうちの3頭のみだ。牝馬ではクロノジェネシスの3着が最高で、これまで達成した馬は1頭もいない。
しかし、レガレイラという馬はこれまで何度も規格外な記録を更新してきた。2歳時のホープフルステークスでは、前身のラジオNIKKEI杯2歳ステークス時代を含め、史上初めて牝馬として制覇。
さらに3歳時の有馬記念では、1960年のスターロツチ以来、実に64年ぶりとなる3歳牝馬の勝利を成し遂げた。
G1を勝つ時はド派手な記録を携えて勝つ馬だけに、牝馬として史上初の連覇を達成しても不思議ではない。
1986年以降、有馬記念に出走した4歳牝馬は【2-2-2-23】という成績だが、そのうち前年の有馬記念で3着以内に入っていた馬の成績は【1-1-0-1】。リピーターが好走するレースとして考えても、かなり有利な条件が揃っている。
レガレイラ自身、有馬記念が行われる中山コースでの成績は【3-0-0-1】。唯一着外に敗れている皐月賞でも先行有利の馬場で後方から6着まで追い上げているように、この競馬場との相性は良い。
秋の初戦であるオールカマーも、宝塚記念の惨敗を感じさせない圧勝劇を見せた。暮れに向けて弾みをつけた彼女が、勢いそのままにグランプリ連覇ということも十分考えらえれる。