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【今から本気で考える2025有馬記念】もう待ち切れない!“年末の総決算”を優勝するのはどの馬…?

text by 小早川涼風

今年もいよいよ、本格的なG1シーズンが始まる。少し気が早いが、年末の総決算「有馬記念」で勝つ馬を、今のうちから本気で考えてみたい。一般的には、ビッグレースが一段落する12月頃から有馬記念の予想を始めるものだが、今の段階で思いを巡らせるのも競馬の醍醐味だろう。もちろん、どの馬が出走するかはまだわからない。それでも、今年の有馬記念を制する可能性を秘めた5頭を、現時点の材料からじっくりと考えていく。

セントポーリア賞を制したエネルジコ
セントポーリア賞を制したエネルジコ

①エネルジコ

 3歳馬では恐らく、ダービーでワンツーフィニッシュを飾ったクロワデュノールとマスカレードボールが秋の古馬戦線でも活躍できる筆頭格として挙げられるだろう。

 だが個人的には、春の二冠には未出走だったエネルジコこそが、台風の目として一気に話題をかっさらっていく可能性もあると見ている。

 3連勝で青葉賞を制しながら、疲労を考慮して日本ダービーへの出走は回避。そんな同馬が秋に向けての始動戦に選んだ古馬混合の新潟記念では、夏のスーパーG2である札幌記念に匹敵する好メンバーが顔をそろえる中で、2着に好走した。

 G1馬であるブレイディヴェーグに先着し、3着に下したディープモンスターが次走の京都大賞典を制したという成績だけを見ても、古馬の一線級相手に好走できる能力はあることがうかがえる。

 そして次走には菊花賞を選択。もしエネルジコがこのレースで好成績を残すようなら、一気に年末が楽しみになるのではないだろうか。

 なぜなら有馬記念で菊花賞からの転戦組は過去10年で【2-1-3-10】と好成績。しかもこれが同レースで連対以上の成績を残して参戦すると【1-1-2-3】と好走率が爆増する。

 「最も強い馬が勝つ」と言われている菊花賞での好走は、年末のグランプリで勝負になることの証明と言っていい。器用さと持久力を菊花賞で見せてくれれば、続く有馬記念でさらなる強豪を相手に戴冠しても不思議はない。

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