◆ラフターラインズ
10月5日 未勝利 東京芝1800m 1着
評価:★★★★★
騎手:戸崎圭太
厩舎:美浦・小笠倫弘
父:アルアイン
母:バンゴール
母の父:キングカメハメハ
《短評》
スタートはやや出遅れたが、向正面で徐々にポジションを上げていき、直線に向く時点では先頭から2~3馬身の圏内まで忍び寄っていた。進路を確保してからの伸びは鋭く、軽々と差し切り、ラストは流す余裕もあっての2馬身半差完勝だった。
同日メインの毎日王冠が1:44.0、古馬1勝クラスが1:45.7で決着したように時計が出やすい馬場だったのは確かだが、それでも1:46.0のタイムはかなり優秀。当コースの2歳戦史上6位タイだ。
数字の区切りが少し恣意的にはなるが、東京芝1800mの2歳戦で「勝ち時計1:47.2以下」かつ「レース後半5F58.4秒以下」を満たしたのは、イスラボニータ、ニシノデイジー、コントレイル、イクイノックス、サリエラ、タスティエーラ、クロワデュノール(2回)、マスカレードボール、そして今回のラフターラインズとなる。少なくとも重賞レベルの馬だろう。ゲートはもう少し改善したい。
◆パイロマンサー
10月5日 新馬 京都ダ1800m 1着
評価:★★★★
騎手:横山武史
厩舎:栗東・吉村圭司
父:パイロ
母:セントリフュージ
母の父:ハードスパン
《短評》
スタートから鞍上がしっかり気合いをつけて先行争い。砂を被らずに2番手を取り切った。4角で逃げ馬を早々にパスして先頭に立つと、直線は一度2着ジャスティンダラスに迫られるも、ラスト100mほどで再度突き放して2馬身差勝利を収めた。3着とはさらに7馬身差が開いていた。
重馬場とはいえ1:51.8の時計は速い。当コースの2歳戦史上8位の好タイムだった。加えてラスト12.3-12.3と脚が上がっていない点も好印象だ。
今回はいい意味で反応の鈍さがあった。こういうタイプは得てしてレース経験を積むことによる伸びしろを残している。今後のさらなる成長に期待したい。
◆ゴーイントゥスカイ
10月5日 新馬 東京芝2000m 1着
評価:★★★★
騎手:荻野極
厩舎:美浦・上原佑紀
父:コントレイル
母:ゴーイントゥザウィンドウ
母の父:Tapit
《短評》
正面からのアングルでやや出負け気味に見えたが、そこからリカバーしてインの3番手へ。そのまま手応えよく直線を迎えた。ところが自分の前にいた2頭どちらも手応えが悪く、進路確保に四苦八苦。そうこうしている間に2、3着馬に一度前に出られたが、スペースを確保したラスト250mほどで最内から食らいつき、ゴール寸前で差し切った。
勝ち時計2:00.8は東京芝2000mの2歳新馬としては史上最速のタイム。ラスト2F11.2-11.2の切れ味勝負で本来あの仕掛け遅れは致命傷になるところ、挽回して差し切るのだからポテンシャルは高い。着差以上に強い勝ち方だった。OPレベルの素質馬と考えてよさそうだ。