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GⅠ凱旋門賞の傾向分析と日本馬の全成績【過去の結果 – 1995年以降 】

1920年に創設された凱旋門賞。フランスのパリロンシャン競馬場で行われる芝2400mの国際GⅠで、世界最高峰のレースのひとつである。毎年10月に開催されるこのレースは、世界中の競馬ファンを熱狂させ、勝利したホースマンにとっては最高の栄誉となる。欧州の強豪馬が集うのはもちろん、日本馬にとっても悲願の舞台となっている。

2018年凱旋門賞を制した時のエネイブル
2018年凱旋門賞を制した時のエネイブル

■過去30年間のデータ(1995年以降)

◯国別成績

フランス:15勝
イギリス:9勝
アイルランド:4勝
ドイツ:2勝

 過去30年間のデータでは、開催国フランスが15勝で最多を誇っている。これに続くのは、近代競馬の発祥地であるイギリスの9勝、続くアイルランドは4勝を挙げている。ドイツもこれまでに2勝しており、2011年にはデインドリームがStar Appeal以来36年ぶりの勝利を飾り、2021年にはトルカータータッソが優勝している。

◯性別成績

牡馬:20勝
牝馬:10勝

 過去30年間の性別成績では、牡馬が牝馬の約2倍の勝利数を記録している。しかし、2008年以降に限ると、牡馬の7勝に対し、牝馬は10勝を挙げており、牝馬の躍進が際立つ。近年では、連覇を果たしたトレヴ(仏)やエネイブル(英)といった名牝の存在もその象徴である。なお、凱旋門賞は種牡馬や繁殖牝馬の選定を目的としたレースであるため、セン馬には出走資格が認められていない。

◯年齢別成績

3歳:18勝
4歳:9勝
5歳:3勝

 年齢別の成績では、3歳馬が18勝と圧倒的な優位を誇っている。これに対し、4歳馬は9勝、5歳馬は3勝と、年齢が上がるにつれて成績は下降している。過去30年間では、6歳以上での勝ち馬は一頭もいない。3歳・4歳時に凱旋門賞を連覇した名牝エネイブルも、4度目の挑戦となった6歳時には6着に敗れている。

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