HOME » コラム » ランキング » 7月以降に急失速…天国と地獄を味わった騎手5人!? ワースト1位は6月まで27勝も、7月から1勝のみ » ページ 3

岩田康誠騎手
岩田康誠騎手

【ワースト3位】岩田康誠

26勝→4勝(勝率9.6%→4.2%=5.4ポイントdown)

 岩田望来騎手の父・岩田康誠騎手もまた、7月以降に下降線をたどっている一人だ。

 かつて地方・兵庫から中央に移籍したころは毎年のようにリーディング争いで上位に食い込んでいた名手だが、2016年頃から成績が徐々に下降。2023年には自己ワーストを大きく更新する年間23勝に終わった。

 昨年は41勝を挙げ、今年の上半期も26勝(52勝ペース)とV字回復の兆しを見せたが、7月と8月はそれぞれ1勝しか挙げられず。9月に入ってからも、まだ2勝止まりという状況だ。

 岩田康騎手が突如、スランプの陥った要因を一つ挙げるとすれば、“夏バテ”を疑いたい。

 昨年までの岩田康騎手は北海道(函館、札幌)を夏競馬の主戦場としていた。ところが、今年は6月こそ函館で騎乗していたが、7月以降は小倉と中京を転戦。8月に挙げた唯一の勝利も2日間だけ参戦した札幌でのものだった。

 ご存じの通り、今年の夏は例年以上の酷暑に見舞われ、51歳の体には少し厳しすぎたのかもしれない。その証拠にやや暑さが和らいだ9月は、勝ち鞍こそ伸びていないが、勝率は4月以来となる月間10%台に乗せている。

 今月14日のローズSで、10番人気のセナスタイルを3着に導いたように腕は健在。岩田康騎手は秋の訪れとともに再び上昇気流に乗ることができるか。

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