HOME » コラム » ランキング » 7月以降に急失速…天国と地獄を味わった騎手5人!? ワースト1位は6月まで27勝も、7月から1勝のみ » ページ 2

岩田望来騎手
岩田望来騎手

【ワースト4位】岩田望来

53勝→9勝(勝率15.1%→10.2%=4.9ポイントdown)

 
 上半期は勝率15.1%を誇った岩田望来騎手。下半期は5ポイント近く下げて、辛うじて10%台を維持するレベルだ。

 勝利数を大きく減らしたのは、6月下旬から約2か月間、イギリスに武者修行していたため。昨年のフランスに続き2年連続で異国の地で研さんを積んだが、今のところ結果にはつながっていない。

 8月は4勝しか挙げられなかったが、これは下旬から国内での騎乗を再開したため。しかし、9月に入ってからも本来の調子を取り戻せないままで、ここまで7日間の開催で5勝にとどまっている。

 不振の要因として考えられるのが、2か月間にわたって国内に不在だったことで乗り馬を失ったか、騎乗馬の質が下がったかの2つが考えられる。

 しかし、騎乗馬の平均単勝オッズを上半期と下半期で比べる、6月までの20.4倍から7月以降は13.9倍と、むしろ騎乗馬の質は上がっている。

 それでいて、岩田望騎手が成績を下げているのは、短距離レースでの不振が大きい。

 もともと芝・ダートにかかわらず、キャリアを通じてどの距離でも好成績を残している岩田望騎手だが、7月以降は1500m以下の距離で勝率6.7%と勝ち切れていない。上半期の勝率14.4%からほぼ半減している。

 これはイギリスで騎乗していた影響か。イギリス競馬は少頭数のレースが多く、必然的にスローペースでヨーイドンになることが多い。2か月間の現地滞在でそのあたりの勘が若干鈍っていたという可能性もあるかもしれない。

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