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Preeminence
第6回マリーンカップを制したときのプリエミネンス

②2002年(勝ち馬プリエミネンス)

 ファストフレンドの勝利から2年が経った、2001年のマリーンカップ。これを制したのは、交流重賞3勝目となったプリエミネンス。その後の1年間はG1に出走していたこともあり、勝ち鞍はスパーキングレディーCのみにとどまっていたが、連覇を目指して翌2002年のマリーンカップに出走した。

 プリエミネンスは単勝2番人気となっており、1番人気はレディバラード。プリエミネンスとは前出スパーキングレディーC以来、2度目の対決。その時はプリエミネンスの2着と敗れていたが、その後に交流重賞を2勝。力をつけての再戦であった。

 さらに、当時はまだグレード別定となっておらず、プリエミネンス58キロに対し、レディバラードは56キロと2キロの斤量差があった。この点も加味され、1番人気レディバラード、2番人気プリエミネンスで発走を迎えた。

 レースは、アインアインが好ダッシュからジワっと出ていくが、内枠を利してセクシーディナーがハナを切る。アインアインはその外にぴったりとつけ、レディバラードは好位の外めを追走。その直後をマークするようにプリエミネンスも続いていた。前は一団のまま進み、3角手前では早くもアインアインが先頭へと立つ。交わされたセクシーディナーは後退し、代わって外からナミやレディバラードが浮上して4角を回り、最後の直線へと向かう。

 直線に入ると、横に広がっての攻防。わずかにアインアインが先頭をキープも、その外からナミとレディバラード、さらに大外からまくるようにオンワードセイントが迫り、その間からはプリエミネンスも差を詰める。その激戦から抜け出したのは、外から2頭目のプリエミネンス。残り200mで先頭に立つと後続をグングンと突き放し、最後は4馬身の差をつけて快勝。2着には最後に伸びてきたカーディアンゴットが入り、クビ差の3着がオンワードセイントとなった。

 勝ったプリエミネンスは、58キロの斤量をものともせず、マリーンカップ史上初となる連覇を達成。その後もG1級にこそ縁がなかったが、現役引退までに重賞を8勝する活躍をみせた。

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