HOME » コラム » 5選 » 馬券に役立つ?重賞なら武豊、少頭数なら横山典弘…イチかバチか“追い込み”戦法で買える騎手5選 » ページ 4

横山典弘騎手
横山典弘騎手

④横山典弘

~少頭数で“お家芸”が炸裂~

 武騎手の1年先輩にあたる横山典弘騎手。40年目を迎えた大ベテランのお家芸と呼ばれているのが“後方ポツン”だ。

 後方ポツンとは、隊列からやや離れた最後方を1頭だけ進む位置取りのことで、上位人気馬で敗れた際は、“無気力騎乗”とファンの怒りを買うこともある。しかし、それは横山典騎手が馬のリズムやコンディションを最優先しているためと本人も過去のインタビューなどで明かしている。

 多くの場合、横山典騎手は馬に負担をかけないよう、後方ポツンのまま安全運転に終始するが、時にその大胆な戦略が“炸裂”することも。特に目立つのが、8頭以下の少頭数でレースが行われたときだ。

 2020年以降、横山典騎手が少頭数のレースで追い込み戦法を採った時の成績は【3-3-5-8】。複勝率は5割超えの57.9%と好成績を誇る。これはC.ルメール騎手の56.5%を上回っており、複勝回収率も72%と高い。

 追い込み戦法が必ずしも後方ポツンではないが、少頭数レースで横山典騎手が差し、追い込み馬に騎乗しているときは注意が必要。特に前走から乗り替わりが発生していた際は、【1-1-2-1】、複勝率80.0%をマークしている。該当するレース数は決して多くないが覚えておいてもいいだろう。

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