HOME » コラム » 5選 » 馬券に役立つ?重賞なら武豊、少頭数なら横山典弘…イチかバチか“追い込み”戦法で買える騎手5選 » ページ 3

武豊騎手
武豊騎手

③武豊

~レジェンドは重賞レースで勝負強さ発揮~

 2020年以降の全重賞レースにおいて、追い込み馬は芝で勝率2.5%、複勝率9.4%、ダートで勝率1.0%、複勝率7.1%。芝の重賞レースは平場よりも追い込みが決まりやすいという傾向が出ている。

 そんな重賞レースで、たびたび“道中死んだフリ”を成功させているのがレジェンドの武豊騎手だ。武騎手といえば、特にベテランになってから騎乗馬の持ち味を最大限に生かすために、積極果敢な逃げや道中は後方集団に構えて直線の末脚勝負に懸けるなど、大胆な戦法が目立つようになった印象がある。

 実際、重賞レースで後方に構えた時は【5-11-8-82】。勝率は4.7%で、単勝回収率も22%に留まるが、2~3着に持ってくることが多い。実際に複勝率22.6%、複勝回収率84%はどちらも高水準だ。

 G1だけを抽出しても、20年以降だけで追い込んでのべ9頭を馬券圏内に持ってきている。そのうちの3回がドウデュースでのものだが、23年フェブラリーSでは13番人気のセキフウを3着に導き、3連単153万馬券の片棒を担いだ。

 今年もNHKマイルCで3番人気のマジックサンズを、チューリップ賞で7番人気のウォーターガーベラをそれぞれ2着に持ってきた。どちらも外目の枠順から発走だったにもかかわらず、道中でうまく内に潜り込ませ、最後の直線でインを突く芸術的な騎乗だったのは言うまでもない。

 今後も武騎手が重賞レースで追い込み馬に騎乗するときは、人気の有無にかかわらずマークしておく必要がありそうだ。

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