②太宰啓介
~ダートなら46歳ベテランも一考の価値あり~
芝に比べてダートの追い込み馬は勝率が1.0%と半減。複勝率も5.0%なので20頭に1頭しか馬券に絡まない計算だ。JRAではすべての競馬場で芝コースの内側にダートコースが設置されており、直線も短い。京都や阪神、新潟にはダートの外回りコースも存在しないため、やはり全体的に前に行った馬が有利な傾向が強くなる。
そんなダートレースで追い込み戦法を用いて高い複勝回収率を誇っているのが、今年28年目を迎えた46歳のベテラン太宰啓介騎手だ。172cmの高身長を誇る太宰騎手の2020年以降の「ダート×追い込み」成績は【3-11-15-381】。勝率は0.7%と平均以下だが、単勝回収率は72%に上る。これは、6番人気、15番人気、16番人気の馬で勝っているためだ。
さらに多くの伏兵馬を2~3着に持ってきており、複勝回収率も70%に達している。両回収率が70%以上は、現役のJRAジョッキーの中では太宰騎手のみである。
馬券的に特に狙い目なのが、ダートの短距離レース。1400m以下で勝率1.4%、複勝率8.9%。さらに単勝回収率は139%、複勝回収率も104%と高水準を誇る。もちろん、どういう戦法を採るかはレース前に分からないが、ベタ買いでプラス収支を叶えてくれる。太宰騎手が追い込み馬でダートの短距離戦に騎乗しているときは狙ってみたい。