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「2012年凱旋門賞」オルフェーヴル(写真左)とソレミア(写真右)
「2012年凱旋門賞」オルフェーヴル(写真左)とソレミア(写真右)

⑤ロザーンジュ

~大穴はデビュー前の2歳牝馬~

 最後は将来性に期待してデビュー前の2歳馬を挙げておく。ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンが所有し、栗東の寺島良厩舎に入厩予定のロザーンジュという牝馬だ。

 3歳上の半姉エコロレジーナ(父アメリカンペイトリオット)は、8月に3勝クラス(稲妻S)を突破しオープン入りしたように主戦場は短距離。これまで4つの勝ち鞍は全て1200m以下で、うち2勝を新潟の直線1000mで挙げている。

 そもそもロザーンジュはまだ実戦デビューもしていないため、距離云々の前にその能力を証明する必要がある。それでも敢えて名前を挙げたのは、その血統に魅力があるから。

 父は菊花賞馬で、天皇賞・春を2連覇したフィエールマン。産駒の適性はやはり長距離寄りだ。さらにロザーンジュの魅力が祖父と曾祖父の存在である。母の父は三冠馬オルフェーヴルで、母の母の父がエルコンドルパサー。どちらも凱旋門賞制覇をあと一歩で逃した名馬である。

 さらに母系を遡ると、曾祖母にスキーパラダイスの名前がある。同馬は、フランスで現役生活を送り、武豊騎手を背に1994年の京王杯SCを制覇。続く安田記念は5着に敗れたが、その年の秋にフランスG1ムーラン・ド・ロンシャン賞を勝っている。

 引退後は繁殖牝馬として日本に輸入され、エアトゥーレなどを輩出。その産駒に皐月賞馬のキャプテントゥーレやシルヴァーソニックがいる。

 まず勝ち上がることから始めなければいけないが、軌道に乗れば数年後に夢の舞台で走っているなんてことがあってもおかしくない。

【了】

(文●>中川大河)

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