④リオンディーズ
現役時代のキャリアはたった5戦ながらも、種牡馬としての実績から、キングカメハメハの後継馬候補に挙がるのがリオンディーズ。
母は日米オークス馬のシーザリオで、3つ上の半兄にエピファネイアがいるという良血馬であるリオンディーズ。
その期待に違わず、新馬勝ち直後のキャリア1戦でG1朝日杯FSを制覇。もちろんクラシックの最有力候補であったが、弥生賞でマカヒキに敗れて2着となると、皐月賞とダービーでは、マカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティの3強に阻まれてともに5着(皐月賞は4着入線も5着降着)。
その後、秋に向けて調整中に屈腱炎を発症してしまい、引退を発表。兄エピファネイアに続き、種牡馬入りを果たすこととなった。
種牡馬としては、初年度産駒から天皇賞(春)を制したテーオーロイヤルを輩出。リオンディーズ自身は、マイルである朝日杯FS勝ちからスピードタイプと思われがちだが、代表産駒であるテーオーロイヤルは無尽蔵のスタミナタイプだ。
思えばリオンディーズはダービーでも上がり最速の脚を使っており、クラシックディスタンスへの適性もかなり高かったのだろう。
かと思えば、今年の皐月賞を制したミュージアムマイルは、芝のマイル〜中距離を主戦場とするタイプで、いかにもリオンディーズのイメージ通りといった印象の馬。
そのほかにも、ダート短距離の重賞馬であるサンライズホークがいるなど、父キングカメハメハの系譜通り、さまざまなタイプの産駒を輩出している。
意外性と爆発力を秘めており、今後の産駒の活躍しだいでは、父キングカメハメハの正統後継者となる可能性も十分に考えられる。