②ロードカナロア
次に紹介するのは、ルーラーシップやアパパネなど、豊作だったキングカメハメハ2世代目に続く3世代目に誕生したロードカナロア。
2〜3歳時はスプリント戦5戦5勝。4歳時は厩舎の先輩カレンチャンとともにスプリント戦線を盛り上げ、日本馬初となる香港スプリント制覇を成し遂げた。
5歳時の高松宮記念をコースレコードで快勝し、短距離路線を完全制圧した先に待っていたのは、マイル戦線への殴り込み。2年5ヶ月ぶりのマイル戦となった安田記念を制して、2階級制覇を達成した。
秋も危なげなくスプリンターズSで連覇を達成すると、引退レースとなった香港スプリントでは、圧巻の5馬身差圧勝。「世界のロードカナロア」の名にふさわしい走りでこのレースも連覇を達成し、惜しまれながらも現役を引退した。
種牡馬としても、供用5年目となる2018年には父キングカメハメハを超える307頭もの種付け頭数を記録するなど、大盛況。
初年度から3冠牝馬アーモンドアイを輩出し、皐月賞馬サートゥルナーリアや、現役馬では大阪杯連覇を達成したベラジオオペラなどがG1制覇。ロードカナロア自身はスプリント戦を中心に活躍したが、父キングカメハメハ譲りのスタミナも産駒に受け継がれ、クラシックディスタンスでの活躍馬も多数輩出している。
もちろんスプリンターの資質を受け継いだ産駒も数多く、ダノンスマッシュは2020年の香港スプリントを勝利。日本馬としてロードカナロア以来となる戴冠を果たし、父仔制覇を達成した。