【第3位】ゴーイングトゥベガスの2025(4億5000万円)
トップ3はもはや異次元の落札額となった。冠名「ホウオウ」でおなじみの小笹芳央氏によって4億5000万円で落札されたゴーイングトゥベガスの2025(牡、父イクイノックス)が3位に入った。
セール終盤に差しかかり、上場番号431で登場したノーザンファーム生産の黒鹿毛馬。父はまたしても新種牡馬のイクイノックスだった。産駒実績が未知数でも、世界最強遺伝子の評価は高く、当歳部門の価格でも歴代8位の落札額を記録した。
父によく似た流星が顔を覆う幼駒が登場すると、会場は静寂の中にも熱気を帯びた雰囲気となった。7000万円からのスタート後、すぐに声がかかり7200万、7400万と続き、間もなくして1億円へ到達。
500万円刻みとなってもセリの勢いは止まず、1億2000万円から1000万円刻みに突入後も価格は激しく上昇した。2億円の入札が入り、騒然とする中でも離脱するバイヤーは少なく、3億、4億と跳ね上がる。そして4億5000万円となったところで ハンマーが落とされた。
アメリカの大種牡馬Into Mischiefの系譜を継ぐGoldencents産駒の母ゴーイングトゥベガスは、米の芝G1ロデオドライブSを連覇した。血統表はMr. ProspectorやStorm Catのインブリードが多数見られる北米血統で埋め尽くされている。
欧州型血脈の多いイクイノックスとの配合でスピードが底上げされ、底力に富んだ走りをみせてくれそうだ。