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2001年天皇賞(秋)を制したアグネスデジタル
2001年天皇賞(秋)を制したアグネスデジタル

第3位 アグネスデジタル(9億4889万2700円)

性別:牡馬
戦績:32戦12勝【12-5-4-11】
主な勝ち鞍:天皇賞(秋)(2001年)

 今では撤廃されたが、かつて外国産馬にはクラシックや天皇賞への出走が認められていない時代があった。3位にランクインしたアグネスデジタルは2000年クラシック組だが、ちょうど外国産馬に門戸が開かれ始める時期を駆け抜けた馬だ。

 2000年にはクラシックへの出走権はまだなかったが、天皇賞が春秋ともに2頭まで出走可能となった。そして翌年からはダービーと菊花賞にも2頭まで出走可能となり、その後は段階的に出走可能頭数が増えていった。

 そんな出走制限2頭だった2001年、天皇賞(秋)で事件が起きる。この年、天皇賞(秋)へと出走を表明していた外国産馬は、同年の宝塚記念で宿敵テイエムオペラオーを撃破したメイショウドトウ、そして同年のNHKマイルカップを制し、外国産馬解禁初年度でダービー5着となったクロフネであった。

 この2頭で出走枠はほぼ決まりだと思われていたが、マイルCSに向かうと思われていたアグネスデジタルが天皇賞(秋)への出走を表明。それにより、クロフネの出走が叶わなくなった。

 ルール的にはなにも問題ないのだが、クロフネが古馬相手にどこまで戦えるか楽しみにしていた人たちからは、アグネスデジタル陣営に心ない言葉も投げかけられたという。

 その中で、天皇賞(秋)を優勝したのはアグネスデジタル。出走できなかったクロフネは、代わりに出走した武蔵野Sで圧勝して、ダート適性を見出すこととなる。先のことというのは、本当に誰にも分からないものである。

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