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【外国産馬獲得賞金ランキング】日本で活躍するためにやってきた!歴代最強の「マル外」はどの馬?

text by 中西友馬

表記方法から名付けられた「マル外」と呼ばれることも多い外国産馬たち。近年は内国産馬の躍進により存在感を薄めつつあるが、2〜30年前には国内外の大舞台で結果を残し、日本競馬を大いに盛り上げた時代があった。そこで今回は、外国産馬の歴代獲得賞金ランキングを、10位から順に振り返る。

2001年フェブラリーSを制した時のノボトゥルー
2001年フェブラリーSを制した時のノボトゥルー

第10位 ノボトゥルー(6億7696万6000円)

性別:牡馬
戦績:88戦11勝【11-14-13-50】
主な勝ち鞍:フェブラリーステークス(2001年)

 第10位にランクインしたのは、ノボトゥルー。今回ランクインした10頭の中で異彩を放っているのが、なんといっても、通算88戦というキャリアだ。

 引退レースとなった2008年のフェブラリーSでは、なんと12歳で出走。1998年の10月にデビューから2008年の2月まで、実に9年4ヶ月にも渡って現役生活を送った。

 通算11勝という勝利数は、このランキング上位の馬と比べて格段に多いわけではないが、賞金の上積みに大きく貢献しているのは、2着と3着の回数である。

 5歳の根岸S以降は63戦連続で重賞を走り、2001年のG1フェブラリーS勝ちを含む、中央と地方合わせて重賞5勝。さらには重賞での2着と3着もそれぞれ11回にのぼる。

 1戦あたりの獲得賞金に直すとおよそ770万円ながら、大きな怪我もなく12歳までコツコツと走り、6億7000万円超もの賞金を稼いでくれるという、馬主孝行の馬であった。

 デビューから引退までに騎乗した騎手は、なんと28人で、中央・地方・海外を合わせた出走競馬場数は18競馬場。1度目の挑戦で勝利したフェブラリーSには、引退までに計6回出走した。

 まさに「無事之名馬」を体現した馬であり、記憶にも記録にも残る名馬であった。

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