8月17日の2歳戦レビュー
◆スウィッチインラヴ
8月17日 新馬 中京芝1600m 1着
評価:★★★★
騎手:坂井瑠星
厩舎:栗東・矢作芳人
父:コントレイル
母:スウィッチインタイム
母の父:Galileo
《短評》
五分のスタートから二の脚速く2番手へ。逃げたメイクワンズデイの方が終始手応え優勢に見えたが、残り100mまでつかず離れずついていくと、最後の最後にもうひと伸びしてハナ差勝ちとなった。
前半3F37.2秒のスローペースもあって勝ち時計1:36.2は平凡。それでもラスト11.0-11.2は優秀だった。中京マイルの2歳新馬でラスト1F11.2秒以下が計時されたのはフロンティア(新潟2歳S)、アドマイヤマーズ(GⅠ・3勝)、ラインベック(現OP)ナミュール(マイルCS)に次ぐ5例目。素質の片鱗を感じるデビュー戦だった。
◆ジャスティンシカゴ
8月17日 新馬 札幌芝1800m 1着
評価:★★★
騎手:武豊
厩舎:美浦・宮田敬介
父:スワーヴリチャード
母:エリカブライト
母の父:キングカメハメハ
《短評》
第2レースの前から雨が降り始め、馬場にも影響が出た時間帯の施行。5頭立ての最内枠からスタートを決めてすんなりハナに立つと、序盤は少し行きたがったが、2角あたりからは逆におっつけながらの走りになった。直線はステッキにしっかり反応し、外から伸びてきたジーティーメティオに抜かせずクビ差勝ち。3着以下には9馬身の差をつけた。
勝ち時計は1:52.6。この日の札幌芝は1日のなかでも良馬場→降雨→止んで徐々に回復と状態が変化しており、時計面から評価するのは難しい。着差的に上位2頭はかなりの能力を持っていそうだが、一旦は「保留」の意味合いで★3としておく。前後半4F52.6-47.8のどスローだったことを加味すると、個人的には2着ジーティーメティオの追い込みの方に凄味を感じた。次走は勝つだろう。
【了】
(文●鈴木ユウヤ)
<プロフィール>
鈴木ユウヤ(@ysuzuki_keiba)
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xやブログ『競馬ナイト』で発信している。「ワイド1点買い」の使い手。2024年の中央GⅠで回収率130%を達成。
【関連記事】
・【東大流・次世代スター発掘】アンドゥーリルに★6 「レコードと0.1秒差で余力すら感じさせる…文句なしのGⅠ級」
・【東大流・次世代スター発掘】良血馬を一刀両断 ポペットに★5評価!札幌芝1500m2歳戦史上初の上がり33秒台
・【東大流・次世代スター発掘】上がり32.9秒Vのゾロアストロに★5 「本来はGⅠ級と言える数字」