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【東大流・次世代スター発掘】ローベルクランツに★5 「2分0秒台かつ上がり33秒台での勝利は2例目」

text by 鈴木ユウヤ

2025/8/17未勝利戦を制したローベルクランツ
2025/8/17未勝利戦を制したローベルクランツ

8月16、17日の2歳戦レビュー

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが、来年のクラシックを見据えて2歳の有望株を発掘していく連載。今回は8月16、17日に出走した2歳馬のうち、内容がよかった馬、話題になった馬をピックアップ。歴代のタイムやラップとも比較しながら評価する。

【評価の目安】
★7:GⅠ確定レベル
★6:GⅠレベル
★5:重賞レベル
★4:OPレベル
★3:水準レベル
★2:やや物足りない
★1:物足りない

◆マイネルシンベリン

8月16日 未勝利 札幌芝1800m 1着
評価:★★★★
騎手:丹内祐次
厩舎:美浦・武市康男
父:リオンディーズ
母:フォトジェニック
母の父:Sinndar

《短評》
 序盤促して外の2番手を確保。道中は手応えよく運んで4角先頭、直線は追いすがるグロリアスマーチを突き放して2馬身半差の快勝だった。

 勝ち時計1:48.8は当コースの2歳戦で歴代9位タイの好タイム。同日に行われたOP特別・コスモス賞より0.6秒速い決着だった(今年はコスモス賞のメンバーが手薄すぎた面もあるが)。スパっとは切れないが追って長く脚を使えるタイプ。上のクラスでもいい競馬ができそうだ。

◆モンローウォーク

8月16日 新馬 新潟芝1600m 1着
評価:★★★
騎手:戸崎圭太
厩舎:美浦・木村哲也
父:キズナ
母:アンフィトリテⅡ
母の父:Sebring

《短評》
 スタートは横に飛ぶような出方でバランスを崩したが、二の脚はついて先頭へ。道中は抑えてスローで逃げると、直線も軽く追った程度で後続が離れていき、3馬身差の楽勝だった。

 この日の新潟も1勝クラスの芝1800m戦で1:44.8など時計は出る馬場状態。勝ち時計1:35.5は「まずまず」という程度で、特に速いわけではない。ただ、余力を温存したままの走りでラスト11.1-11.2をマークした点は評価したい。次走以降、目いっぱい追われた時にどのようなパフォーマンスを見せるか要注目だ。

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