④スウィートリーズンの2025
母スウィートリーズンは米G1を3勝した名牝。この活躍により、前年日本に輸出されていた彼女の父ストリートセンスは米国にUターンした。
兄にはディアスティマ、ホウオウアートマンといった2頭のG1出走馬がおり、今回セールに出品された牝馬は7番目の仔。藤田氏は彼女を1億4000万円で落札した。
同馬の持つインブリードはCrimson SatanとNorthern Dancerの5×5。これはディアスティマ、ディーコンセンテス、ネアセリーニといったサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ兄姉たちと全く同じクロスだ。
このうちディアスティマとネアセリーニは2歳戦で勝ち上がっており、早い時期からの活躍が目立つ。一族自体の勝ち上がり率も8割と非常に高く、かなり安定して走る血統と言っていいのではないだろうか。
加えて、彼女の父は仕上がりの早い馬を多く送り出すエピファネイア。成長次第では2歳重賞で有力馬となっても不思議ではなさそうなポテンシャルを持ち合わせていそうだ。一族は好位から長く良い脚を使う馬が多く、彼女にも同じような走りを期待したい。