第2位 ナダル
勝率差=8.6%(2歳時勝率=21.1%、3歳以降勝率=12.5%)
アメリカで現役時代を過ごしたナダルも2歳戦で突出した成績を残している。自身はケガのため2歳時にデビューできなかったが、3歳の春に未勝利戦で初陣を飾ると、その後にG2を2連勝。さらにアーカンソーダービーを制し、デビュー4連勝でG1馬に上り詰めた。
その後も活躍を期待されたナダルだったが、骨折のため3歳の春に早々と引退が決定。翌年の2021年から社台スタリオンステーションで繋養されている。
初年度産駒は2024年にデビューすると、6月に10戦3勝とロケットスタートに成功。その後も順調に勝利を重ね、これまで走った2世代で44頭が58勝を挙げている。
最大の特徴はやはりダートでの強さ。勝ち鞍の内訳は、芝の3勝に対して、ダートで55勝と大きな差がついている。ただし、距離適性は芝とダートで異なっており、芝で走った産駒は1600m以上で【0-1-0-29】と大苦戦。一方、ダートだと1700m以上の距離で好成績を残している。
最も総賞金を稼いでいる産駒はクレーキング。ダート1400mでデビューしたが、ユニコーンSと東京ダービーで連続2着するなど、中距離適性を見せており、今後が楽しみな存在だ。
他には芝で惨敗続きだったメルキオルがブルーバードCを勝つなどダートで3戦3勝と底を見せていない。また、プロミストジーンなど3頭が2勝クラスを突破し、この夏にオープン入りを見据えている。
3歳になってから勢いが衰えたという印象はないが、ナダル自身が3歳時の短期間でしか走っていないため、早熟かどうかの判断がつきづらい部分もある。現3歳馬の活躍次第で、早熟型から成長型へとイメージを大きく変える可能性は十分ある。