第3位 サートゥルナーリア
勝率差=8.4%(2歳時勝率=18.5%、3歳以降勝率=10.1%)
現3歳世代が初年度産駒となるサートゥルナーリアも2歳戦で強さを発揮している。現役時代は2歳の6月に新馬戦を快勝すると、萩S、ホープフルS、皐月賞と4連勝。無敗で牡馬クラシック1冠目を制した。
ただ日本ダービーで4着に敗れると、その後は神戸新聞杯と金鯱賞を勝ったものの、G1・3勝目には至らず。結果的には、やや早熟な傾向があった面は否めない。
4歳春の宝塚記念で4着に敗れたのを最後に、2021年から社台SSで種牡馬入り。父ロードカナロアの後継種牡馬として、初年度から200頭を超える繁殖牝馬を集めた。
昨年6月にデビューした産駒は完成度が高く、コートアリシアンが新馬戦を勝利後に新潟2歳Sで2着に入った。ただ産駒の重賞制覇は、今年3月の毎日杯を制したファンダムが初。その約1か月後にはショウヘイが京都新聞杯を制し、ダービーにはファンダムとショウヘイが出走している。
2歳時と3歳時の成績を比べると、3歳になってから勝率を落としてはいるが、これは1月からの半年間で7%台に低迷していたのが大きな要因。本格的な夏競馬に入った7月以降は持ち直し、直近1か月半の3歳馬の勝率は20%近くまでV字回復を果たしている。
産駒で最も多くの賞金を稼いでいるショウヘイは、ダービーで3着に入ったように2000m以上が主戦場となりそう。他の産駒も短距離から2400mまで母系次第で万能型とよばれることになりそうだ。
また、母父がディープインパクトとハーツクライとの相性が抜群で、先週末までにデビューした39頭中19頭が勝ち上がっている。早熟説を払拭するためには、産駒の一日も早いG1制覇が見たいところだ。