第3位 ラブリーデイ(8億3803万1400円)
性別:牡馬
戦績:33戦9勝【9-3-3-18】
主な勝ち鞍:天皇賞(秋)(2015年)
第3位にランクインしたのは、5歳で覚醒したラブリーデイ。
2〜4歳時に重賞勝ちはなく、重賞初制覇は5歳時の中山金杯。G1馬ロゴタイプ以下を下して重賞ウイナーの仲間入りをすると、勢いそのままに挑んだ続く京都記念で、ハープスターとキズナの2強を撃破し、重賞連勝を飾る。
3000m超の2戦では敗れたものの、中距離に戻った鳴尾記念を勝利して迎えた、あの宝塚記念。そう、2015年の宝塚記念は、さまざまなメディアに取り上げられることの多いレースで、競馬ファンなら一度は見たことがあるはず。
しかしその記憶は、ラブリーデイG1初制覇の記憶ではないだろう。なぜならこのレースの映像の中で何度も流れているのは、スタートの瞬間だからである。
宝塚記念3連覇を狙う断然人気のゴールドシップの大出遅れ。この映像はイメージできても、ラブリーデイがデニムアンドルビーの猛追を凌いで勝利した場面を思い出せる方は、どれほどいるだろうか。同じ勝負服2頭の争いは、クビ差でラブリーデイに軍配が上がった。
この宝塚記念でG1初制覇を果たしたラブリーデイは、秋の京都大賞典、天皇賞(秋)も連勝。2歳〜6歳まで現役生活を続けて、G1・2勝を含む重賞6勝の活躍を果たした。そしてその重賞6勝は全て、5歳シーズンで挙げたもの。まさに覚醒の1年であった。