第1位 ディープインパクト(14億5455万1000円)

性別：牡馬
戦績：14戦12勝【12-1-0-1】
主な勝ち鞍：牡馬三冠(2005年)

　そして映えある第1位に輝いたのは、「英雄」と称される名馬ディープインパクト。
正直、「金子真人オーナー所有の歴代獲得賞金ランキング」というタイトルを見た時点で、1位はこの馬だろうと分かっていたファンの方は多かったのではないだろうか。

　獲得賞金を見ても、2位のカネヒキリ以下を大きく引き離しており、現役引退から20年近く経過する今でも、競走馬全体の歴代獲得賞金ランキングで20位以内をキープしている。

　この馬の戦績に関して今さら語る必要もないだろうが、通算14戦12勝という戦績で、敗れたのはハーツクライに敗れた3歳時の有馬記念と、4歳時の凱旋門賞のみ。それ以外のレースはほとんど危なげない勝利で、史上2頭目となる無敗の三冠馬にも輝いている。

　ただやはり、この馬のすごいところは、現役時代の戦績から大きな期待をかけられて種牡馬入りを果たし、その期待に応えて種牡馬としても大成功したことだろう。11年連続でリーディングサイアーを獲得し、ついにはJRA通算勝利数でも父サンデーサイレンスの大記録2749勝を塗り替える勝利を挙げた。

　大種牡馬サンデーサイレンスの後継種牡馬として、誰も異論を唱えられないほどの活躍を見せたディープインパクト。現役時代の戦績も含め、後世まで語り継がれる名馬と言えるだろう。

【了】

（文●中西友馬）