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【金子真人オーナー獲得賞金ランキング】GⅠ級制覇18頭の“相馬眼”!最も賞金を稼いだのはどの馬…?

text by 中西友馬

株式会社図研の代表取締役会長・金子真人氏。馬主としても相馬眼を持っていることで知られている。これまで数々の大記録を打ち立て、2025年7月現在、G1級競走で勝利を挙げた所有馬は18頭にのぼる。今回は金子真人名義と金子真人ホールディングス(株)名義で所有してきた競走馬を、獲得賞金のランキング形式で振り返る。

2018年日本ダービーを制した時の福永祐一騎手
2018年日本ダービーを制した時のワグネリアン(福永祐一騎手)

第10位 ワグネリアン(5億1243万7000円)

性別:牡馬
戦績:17戦5勝【5-1-2-9】
主な勝ち鞍:日本ダービー(2018年)

 第10位にランクインしたのは、第85代ダービー馬・ワグネリアン。

 父ディープインパクト、母ミスアンコール、母の父キングカメハメハ、母の母ブロードアピールは全て金子真人オーナー所有という、まさにダビスタ血統である同馬。特に母の母であるブロードアピールは、今回のランキング11位で惜しくもランクインならず。

 その祖母を15万円弱上回り10位となった孫のワグネリアンは、2018年のダービーを制覇。なんと言っても、福永祐一騎手(現調教師)に悲願のダービータイトルをもたらした馬としての印象が強い。

 その日本ダービーでは、折り合いを欠く不安を抱えながら、8枠17番から腹をくくった先行策。後方に控えて人気を裏切った皐月賞とは見違える走りで、第85代ダービー馬に輝いた。そして金子真人オーナーにとっては、ダービー4勝目となる勝利であった。

 その後はG1タイトルには恵まれなかったものの、大阪杯3着やジャパンC3着で着実に賞金を加算していった。

 しかし、現役生活も終盤が近づいてきた6歳秋に肝臓疾患を発症。7歳を迎えたばかりの2022年1月に、多臓器不全によって天国へと旅立った。ダービー馬が現役のまま生涯を終えるのは、グレード制導入後初の出来事であった。

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