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Blue Concorde
第19回かしわ記念を制したときのブルーコンコルド

②2005年(勝ち馬ブルーコンコルド)

 ブロードアピールの末脚一閃から4年。阪神ダート1400mで行われた最終年2005年の主役は、交流G1 (Jpn1も含む)を7勝した名馬ブルーコンコルドであった。

 2歳夏にデビューし、11戦連続で芝のレースを使われていたブルーコンコルド。2歳時に京王杯2歳Sを勝利して皐月賞にも出走したが、芝では徐々に頭打ちの成績に。

 デビュー12戦目となる3歳秋の霜月Sで、ダートのレースに挑戦することとなる。するとこのレースを、初ダートながらコースレコードで快勝。ここからダート路線を歩み始めるが、軌道に乗るまでは時間がかかった。

 ダート重賞初勝利は、そこから1年半以上経った5歳夏のプロキオンS。その直後に出走したのが、シリウスSであった。

 4戦前からコンビを結成した幸騎手とのコンビで、単勝1.9倍の1番人気に推されての出走。ハンデ戦ということで、別定戦であった前走のプロキオンSより2キロ重い58キロとなり、これはトップハンデであった。

 好スタートから前走同様に好位を確保すると、4角では早くも前に並びかける。早めに先頭に抜け出すと、中団から伸びてきた軽量52キロのミリオンベルを3/4馬身差抑えて勝利。1番人気に応え、重賞連勝を飾った。

 その直後のJBCスプリントでG1初制覇を飾ると、一気にダート界のトップに駆け上がり、最終的には交流G1を7勝する名馬となった。

 既に実績を残していてシリウスSで力を誇示したブロードアピールに対して、シリウスSを活躍の足がかりにしたブルーコンコルド。阪神ダート1400m時代から数々の名馬が制してきたシリウスSは、この後中距離重賞へと生まれ変わることとなる。

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