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2022年日本ダービーを制した時のシャフリヤール
ジュベルアリの全弟・シャフリヤール(写真右)日本ダービー制覇

⑤ジュベルアリの2024

 最後に紹介するのはジュベルアリの2024。母の全弟には皐月賞や大阪杯を制したアルアインに、日本ダービー馬シャフリヤールがいる。さらに、兄は2025年の中山金杯などを制したアルナシームと、活躍馬が近親に多数存在する筋金入りの良血馬である。

 父にリオンディーズを持つジュベルアリの2024は、サンデーサイレンスの“奇跡の血量”を内包する。これは2025年の皐月賞を制したミュージアムマイルと同様で、期待も大きいだろう。だがミュージアムマイルがNorthern Dancerの5×5を所持しているのに対し、ジュベルアリの2024が内包しているのは奇跡の血量のみとなっている。

 このクロスのみを持つ活躍馬にはインダストリアなどがおり、スピード能力に長けた印象のある馬が多い。また兄姉のアルナシームやポートデラメールも速い上がりを使う馬だけに、瞬発力は高そう。マイルから中距離での活躍が期待できそうだ。

 近親に活躍馬が多いということは、それだけかけられる期待も大きくなる。だが、引退レースの有馬記念で10番人気の低評価を覆し、多くの人々に感動を与えたシャフリヤールが近親にいる同馬なら、そのプレッシャーを跳ね除けて活躍してくれそうな予感がある。

 2年後、叔父が制し、兄の立てなかったダービーの舞台に歩を進める弟の姿を見られる日は、果たして訪れるだろうか。

【了】

(文●小早川涼風)

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