【藤田晋オーナー セレクトセール2025(1歳部門)5選】“爆買い”炸裂!華麗なる回収劇となるか…
サイバーエージェント社長として知られ、馬主としても破竹の勢いで成果を上げる藤田晋オーナー。その一方で、毎年セレクトセールでは上場馬を“爆買い”する積極的な投資姿勢でも注目を集めている。本記事では、藤田オーナーが2025年に落札した馬を部門別に紹介。今回は「1歳部門」から5頭を取り上げる。
※落札額は税抜の価格
①フォエヴァーダーリングの2024
今回、藤田晋氏が競り落とした1歳馬の中で、最も高額となる3億円で落札されたのが「フォエヴァーダーリングの2024」。同馬は、2025年のサウジカップを制したフォーエバーヤングの半弟であたる。フォーエバーヤングは、2022年のセレクトセールで9800万円という値で取引されており、弟にはおよそ3倍の価格がついたことになる。
落札時に藤田氏は「ホッとしています。金額はもっといっても、いくつもりでした」とコメントしており、やはり自身初のG1勝利をもたらした血統には特別な思い入れがあるのかもしれない。
そんなフォエヴァーダーリングの2024は、兄と同じくMr. ProspectorとNorthern Dancerのクロスを内包しており、スピード能力などの底上げが期待できそうだ。ただ、血統表には日本競馬で主流となっているサンデーサイレンス系の血が一つも入っていないのがポイント。
そのため、もし彼が種牡馬入りするようなことがあれば、ディープインパクトやキタサンブラックの血を持つ有力な繁殖牝馬との交配が多くなりそう。そういう意味でも将来が楽しみな馬と言える。
フォーエバーヤングを管理し、この馬の購入を薦めた矢作調教師も「良い馬だから強くオーナーに推薦した。兄より柔らかみがあるから、ダートに限らず芝でも走れると思っている。もちろん大きいところを狙っていきたい」とコメント。
父であるレイデオロの産駒には、2025年の阪神大賞典を制したサンライズアースや、ダートでオープン入りを果たしたムルソーなどがおり、芝・ダートどちらでもやれそうな雰囲気はある。
果たして、偉大なる兄に続いてダートの王道を進むのか、それとも別路線で花開くのか。デビューの時を楽しみに待ちたい。