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フォーエヴァーダーリングの2024ⓒJapan Racing Horse Association
フォーエヴァーダーリングの2024ⓒJapan Racing Horse Association

【第5位タイ】フォエヴァーダーリングの2024(3億円)

 5位タイの3億円で落札されたフォエヴァーダーリングの2024(牡、父レイデオロ)も藤田晋氏が落札した。人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』で知られるサイバーエージェント社長ほか、インターネットTV『ABEMA』の代表取締役社長を務めるなど多方面で活躍している。

 近年の所有馬には、世界中の王道ダート路線で大活躍し、世界ランキングでも1位の座を守っているフォーエバーヤングらがおり、サウジCで海外G1初制覇を獲得するなど今最も勢いのある馬主の一人でもある。

 フォエヴァーダーリングの2024は、フォーエバーヤングの半弟にあたる良血馬で、半姉のキズナ産駒ブラウンラチェットは2024年のアルテミスSで優勝するなど芝で活躍中。ダートが得意そうな北米血統で構成されているが、豊富なスピードも伝えており、決して一介のダート血脈ではないことは明らかだ。

 父のレイデオロは、自身が日本ダービーと天皇賞(秋)を勝って鳴り物入りでスタッド入りしたものの、産駒の23年デビュー当初はなかなか期待に応えられなかった。しかし産駒たちが古馬となった今年、サンライズアースが阪神大賞典を、アドマイヤテラが目黒記念を勝利するなど、ここまでJRA重賞を4勝と一気に成績が上がり、再評価されている。

 一時は700万円と上々の種付け価格が設定されていたものの、産駒の不振から24年には種付け頭数は「39」にまで減少。さらに25年の種付け料は250万円にまで抑えられてしまったが、149頭に種付けを行った年に誕生した、このフォエヴァーダーリングの2024らの活躍で再び上昇気流に乗りたいところだ。

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