⑤ゴーイングトゥベガスの2025(父イクイノックス)
落札価格 4億9500万円(税込)
落札者 小笹芳央
最後に紹介するのは、131番で登場した、ゴーイングトゥベガスの2025(父イクイノックス)。この日18頭目となるイクイノックス産駒であり、この馬も例に漏れずどんどんと価格が上昇。前出したミッドナイトビズーの2025、シンプリーグロリアスの2025に続く、この日3番目の高額落札となる4億9500万円(税込)で、小笹芳央氏が落札した。
ホウオウの冠名でお馴染みの小笹氏は、セレクトセールでも毎年のように有力馬を落札しており、重賞馬であるホウオウアマゾンやホウオウエミーズは、セレクトセール出身。ゴーイングトゥベガスの2025もその先輩たちに続く重賞制覇、さらには小笹オーナーに初のG1タイトルをもたらすことが期待される。
注目されたイクイノックスの産駒は24頭の上場のうち23頭が落札され、うち1億円超が11頭。1頭あたりの平均落札額は1億5500万円という大盛況であった。
母ゴーイングトゥベガスは米国産馬で、芝2000mのG1であるロデオドライブSを連覇した実績の持ち主。2021年のBCフィリー&メアターフでは、日本馬のラヴズオンリーユーとも対戦している。現役時代には、芝中距離を中心に活躍を果たした父母のことを鑑みると、ゴーイングトゥベガスの2025の適性もその辺りにあると考えるのが自然な流れ。
セール後に小笹氏がインタビューで「世界的なY調教師のオススメです」と語っており、その矢作調教師は、管理していたラヴズオンリーユーのアメリカ遠征時に良い馬だと思っていたとのこと。そのことからも、預託先は矢作厩舎となることが考えられる。世界の矢作厩舎と世界一となったイクイノックス産駒の組み合わせで、どのような馬に成長していくのかが非常に楽しみである。
【了】
(文●中西友馬)
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