④シンプリーグロリアスの2025(父キタサンブラック)
落札価格 5億5000万円(税込)
落札者 坂口直大
続いて紹介するのは、107番で登場した、シンプリーグロリアスの2025(父キタサンブラック)。リザーブ価格6000万円からスタートしたが、グングンと価格が競り上がり、この日2頭目となる5億円オーバー。最終的に、5億5000万円(税込)で坂口直大氏が落札した。
坂口氏は楽待(旧ファーストロジック)の社長を務めており、馬主としては、今年の青竜Sを制したポールセンなどを所有している。所有馬は全て斎藤誠厩舎に預託されており、シンプリーグロリアスの2025も斎藤誠厩舎への入厩予定となっている。
父キタサンブラックの産駒は、初日の1歳馬部門で10頭が1億円超の落札となったのに続いて、当歳馬部門でも8頭が1億円超の落札。その18頭の1億円超産駒の中でも、シンプリーグロリアスの2025が最高額となっており、活躍を期待するなというほうが難しい。
母シンプリーグロリアスは、米国産馬で現役時代はアイルランドで2勝を挙げた馬。競走馬としては決して特筆するような戦績ではないが、その兄姉にはG1馬が多数いる良血馬。
現1歳には、シンプリーグロリアスの2024(父ジャスティファイ)がおり、日本ではそこまで産駒数の多くない父の存在に加えて、半弟が5億円超となれば、こちらにも注目が集まる。
入厩予定の斎藤誠師もシンプリーグロリアスの2025を落札後に「バランスの良い馬でオーナーに進言した。キタサンブラック産駒ですし、王道の中長距離で活躍してほしい」とコメントを残しており、目指すところはやはり牡馬クラシック戦線となりそうだ。