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サンカルパIIの2025 (父スワーヴリチャード)ⓒJapan Racing Horse Association
サンカルパIIの2025 (父スワーヴリチャード)ⓒJapan Racing Horse Association

③サンカルパⅡの2025(父スワーヴリチャード)

落札価格 3億1900万円(税込)
落札者 (株)NICKS

 続いて紹介するのは、81番で登場した、サンカルパⅡの2025(父スワーヴリチャード)。価格はどんどん上がっていき、最終的に3億1900万円(税込)で、スワーヴの冠名でお馴染みの(株)NICKSが落札。この日、リッスンの2025(父スワーヴリチャード)に続いて2頭目の取引となったNICKSは、2頭ともに自身が所有していたスワーヴリチャード産駒の落札となった。

 そのスワーヴリチャードは、現役時代に大阪杯とジャパンCを勝利し、G1・2勝。種牡馬入り当初は種付け料は200万円と、種牡馬として大きな期待をされていたわけではなかったが、2023年に初年度産駒がデビューすると産駒が大活躍。

 新種牡馬リーディングを獲得し、種付け料も一気に1500万円へとジャンプアップ。今年デビューした2歳馬の中にも、東京の新馬戦を快勝したディバインウインドがいるなど、今最も勢いがあるといっても過言ではない種牡馬である。

 母サンカルパⅡは、アルゼンチンのG1馬。その勝利したG1はダート2000mということで、適性については未知な部分はあるが、芝2200mのG2も制しているということで、馬場適性はオールマイティーなタイプ。

 父と同じくスラっとした栗毛の馬体は、芝の中長距離路線での活躍を予感させるものであった。母のパワフルさを受け継いでいれば、ダート路線も十分に考えられるが、現時点で目指すのはもちろん牡馬クラシック戦線。

 父スワーヴリチャードがダービー2着で惜しくも果たせなかったクラシック制覇を、スワーヴリチャード産駒であるサンカルパⅡの2025とNICKSのタッグが制す。そんな3年後の未来を期待したくなるような、見栄えのする好馬体の持ち主であった。

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