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ミッドナイトビズーの2025 ⓒJapan Racing Horse Association
ミッドナイトビズーの2025 ⓒJapan Racing Horse Association

②ミッドナイトビズーの2025(父イクイノックス)

落札価格 6億3800万円(税込)
落札者 ネブラスカレーシング

 続いて紹介するのは、ソーテルヌの2025の2頭後ろに登場した、ミッドナイトビズーの2025(父イクイノックス)。注目のイクイノックス産駒としては、この日4頭目の登場となった同馬は、ソーテルヌの2025を上回る活発なセリとなり、最終的に6億3800万円(税込)という、この日の最高額でネブラスカレーシングが落札。セレクトセールの歴代落札額ランキングでも3位タイとなる超高額落札となった。

 落札を果たした未だベールに包まれた謎のオーナーであるネブラスカレーシングは、前日の1歳部門でのモシーンの2024に続いて、2日連続でその日最高額の馬を落札。その2頭だけで11億円(税込)という、すさまじい爆発力を見せた。

 ミッドナイトビズーの2025に関しては、最後は藤田晋氏との一騎打ちとなった模様。ハイレベルな争いに、ハンマーが落ちると会場が大きな拍手に包まれていた。

 父イクイノックスは、現役時代10戦8勝2着2回というパーフェクトに近い戦績。3歳秋の天皇賞(秋)からはG1を6連勝して世界ランク1位にまで上り詰め、そのまま電撃引退した。今年の当歳が初年度産駒となり、今年のセレクトセール当歳部門の注目を一身に集めていた。

 母ミッドナイトビズーは、現役時代にサウジCを制したアメリカの名牝。特にそのサウジCが、1着入線したマキシマムセキュリティの失格による繰り上がり勝利だったことから、その名を覚えている日本のファンも多いことだろう。

 繁殖牝馬としては、初仔となる現在2歳のミティリーニ(父タピット)が、間もなくデビュー予定。こちらは父母の馬場適性から見ても、十中八九ダートの大きいところを目指す馬に育っていきそう。

 半弟となるミッドナイトビズーの2024は、イクイノックスとの配合によって、馬場適性が芝・ダートどちらに寄るかは未知数。ただ、芝・ダートいずれが舞台になるとしても、世界的な良血馬としてどんな活躍を見せてくれるか非常に楽しみである。

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