【セレクトセール2025(当歳部門) 5選】もはや億超えは当たり前…将来が有望すぎる超良血馬たち
7月14〜15日にかけて行われたセレクトセール。今年も大盛況のうちに幕を閉じ、2日間の総売上は過去最高の327億円を記録した。この中から、未来のスターが数多く誕生するだろう。そこでセレクトセールの結果を受けて、注目馬を1歳部門と当歳部門に分けて5頭ずつ選出。この記事では、当歳部門の注目馬5頭を紹介する。
①ソーテルヌの2025(父フランケル)
落札価格 3億3000万円(税込)
落札者 ダノックス
最初に紹介するのは、42番で登場した、ソーテルヌの2025(父フランケル)。序盤から活発に手が上がり、この日最初の3億円超となる3億3000万円(税込)で、昨日ヤンキーローズの2024を落札していたダノックスが落札。ダノックスは2日間で計11頭、総額22億2420万円(税込)というまさに爆買いであった。
父のフランケルは、生涯戦績14戦14勝。まさにゲームの世界での話かと思うような強さで、2010年〜2012年の欧州マイル〜中距離戦線を席巻した。特にデビュー6戦目からはG1を9連勝。14戦で2着につけた着差は76馬身超というのだから、平均で5馬身以上の差をつけるというまさに圧倒的な強さを誇った馬であった。
種牡馬としても、父ガリレオという重厚な欧州血統ながら、日本の馬場に対応する産駒を数多く輩出。ソウルスターリングやモズアスコット、グレナディアガーズは、日本でG1を勝利している。
母のソーテルヌも、ムーンランドロンシャン賞を勝利した欧州G1馬。3歳秋に引退したため、1年足らずという短い現役生活だったが、芝マイル路線の牝馬G1戦線で活躍を果たした馬であった。
正直、フランスで走らせれば100%活躍するのではないかというほど重厚な馬体で、現時点では当歳馬らしからぬ筋肉量。セレクトセールに登場した馬たちの中でも、一際目を引いていた。
日本で活躍するかの争点としては、高速馬場にフィットするか否かの一点に絞られるだろう。適性距離としては、父母の活躍を見ても、芝マイル一択といった印象。前述したフランケル産駒の日本でのG1馬3頭に続いて、日本で芝マイルのG1馬に上り詰め、欧州に挑戦する姿を見てみたい馬である。