第3位 オウケンブルースリ(5億386万3,000円)
性別:牡馬
戦績:27戦5勝 [5-5-2-15]
主な勝ち鞍:08年菊花賞(G1)、09年京都大賞典(G2)
1946年以降、歴代最短となるデビュー184日目での菊花賞Vを果たしたオウケンブルースリが5億円超えの獲得賞金でトップ3の座に就いた。
3歳の4月末にようやく初出走にこぎつけた本馬は、夏場の3戦目で勝ち上がると、一気の3連勝で賞金計3000万円強を獲得。菊花賞トライアルの神戸新聞杯へと臨んだ。上がり3ハロン最速の脚を使って0秒1差の3着に健闘し、1400万円ほどを加えて勇躍、本番へと向かった。
春のクラシックを賑わせた既成勢力のマイネルチャールズやスマイルジャックらが出走した中、どの馬も一長一短で、大混戦模様を呈した。クラシック最後の1冠争奪戦は、勢いが買われて、オウケンブルースリが1番人気の支持を集めた。
スローペースを見越してスタートから押してふだんより前めのポジションを取りにいった内田博幸騎乗のオウケンブルースリ。道中は10〜12番手あたりの中団外を折り合って追走し、3コーナー過ぎ、京都の下り坂から徐々に進出を開始した。
最終角では雁行状態となった先行勢直後の大外に進出すると、直線では早々と先頭に立つ。最後は追い込み勢を1馬身1/4差で振り切り、重賞初タイトルをG1勝利で飾り、1億5000万円超の賞金獲得に成功。この後のジャパンCでも5着に好走し、2500万円を加え、この年を締めくくった。
4歳時にはジャパンCで女傑ウオッカ相手に2センチ差まで迫る惜敗で大金星を逃すも1億円強を加算。また、この年から4年連続で出走することになり、2着2回、3着1回で合計6600万円強を獲得した京都大賞典で勝利を収め、重賞2勝目を遂げて賞金6600万円を上乗せするなど古馬重賞の常連として活躍した。
7歳の有馬記念(15着)を最後に引退、種牡馬入りしたオウケンブルースリは、JRAの重賞馬を輩出してG1馬としての面目を保ってみせた。