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2021年新潟大賞典を制した時のサンレイポケット
2021年新潟大賞典を制した時のサンレイポケット

第8位 サンレイポケット(2億6,150万1,000円)

性別:牡馬
戦績:33戦5勝 [5-4-5-19]
主な勝ち鞍:21年新潟大賞典(G3)

 3歳の3月にデビューし、8歳まで第一線で長きに渡り活躍し、2億5000万円超の賞金を獲得したサンレイポケットが8位に入った。

 後方追走から、直線で長くいい脚を使って追い込んでくる姿が印象的だったサンレイポケット。重賞勝ちは、6歳時の新潟大賞典のみであったが、G2、G3で3着が4回、G1でも天皇賞(秋)とジャパンCの2レースで4着に食い込むなど、重賞では計10回も掲示板内に入り賞金を加えた。

 初陣から2戦目で勝ち上がったサンレイポケットだが、3、4歳時は下級条件クラスでの戦いを強いられ、トータルで賞金2000万円強の上乗せにとどまった。

 しかし、4歳暮れの栄特別(1勝クラス)を快勝すると、徐々に頭角を現しはじめ、2勝クラスと3勝クラスをともに昇級2戦目で結果を出した。勢い十分に初の重賞挑戦となった次の新潟記念で、タイム差なしの3着に追い込み、さらにメンバーの上がった毎日王冠でも3着に好走。

 飛躍のきっかけとなった5歳時のこの年、サンレイポケットは7戦2勝で、計7453万円の賞金を上乗せした。

 6歳となったサンレイポケットは充実の一年を過ごす。まず年初の日経新春杯で4着、白富士S(L)でも2着に入って1900万円弱を上積み。金鯱賞(6着)を挟んで迎えた新潟大賞典では、生涯唯一となる待望の重賞制覇を遂げた。

 秋は天皇賞で、優勝したエフフォーリアらの強豪相手に4着、さらに続くジャパンCでもコントレイルの4着に健闘する活躍をみせ、この年は1億2819万円余りの賞金加算に成功する。

 7、8歳時は、10戦未勝利ながら京都記念と鳴尾記念でともに3着に入るなど賞金3798万円を上乗せ。重賞レースの名バイプレイヤーだったサンレイポケットの安定感ある追い込みは、現在も競馬ファンの記憶に刻まれている。

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