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2008年札幌記念を制した時のタスカータソルテ
2008年札幌記念を制した時のタスカータソルテ

第9位 タスカータソルテ(2億2,783万400円)

性別:牡馬
戦績:24戦5勝 [5-1-1-17]
主な勝ち鞍:07年京都新聞杯(G2)、08年札幌記念(G2)、

 2歳から6歳まで活躍し、生涯で24戦、重賞3勝を含む5勝を挙げて2億3000万円弱の賞金を獲得したタスカータソルテが9位にランクインした。馬名はイタリア語で「ポケットいっぱいの幸せ」に由来し、父ジャングルポケットと同様に多くの人々に愛された馬である。

 デビュー戦は、2歳の8月だったが、10着に敗れた。その年暮れの2戦目では快勝。500万円を得た後、続く3歳初戦の福寿草特別を連勝で飾り、1027万円ほどを加算した。

 その後は弥生賞、毎日杯と重賞の壁に跳ね返されたものの、続く日本ダービーへの“東上最終便”京都新聞杯を快勝。約5000万円をゲットして本番へ向かった。

 結果は武豊騎手を鞍上に迎え穴人気の評価を受けたが、11着。秋は神戸新聞杯、菊花賞とそれぞれ6、9着に敗れて賞金加算は叶わなかった。

 年末の中日新聞杯で3着に好走すると、年を跨いで迎えた2000mの中京記念を勝ち、重賞初制覇。4400万円弱を手にするも、その後の重賞3戦は着外に終わる。だが、臨んだ札幌記念では直線よく伸びて差し切り勝ちし、7000万円の優勝賞金を加えた。

 勢いを駆って鞍上ルメールを背に、生涯3度目のG1舞台となった天皇賞(秋)へ挑み、5番人気の支持を集めたが、17着に大敗。続く福島記念でも賞金の上積みを果たすことができなかったが、結局4歳のこの年は、計1億1451万円獲得と生涯最も充実した一年となった。

 5歳時は京都記念、海外のシンガポール航空国際C(ともに5着)など4走して442万円の賞金を上乗せ。6歳時には中京記念で2着、産経大阪杯で5着に食い込むなど奮闘し、3走して2259万円の賞金加算を収めた。

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