第1位 トーセンジョーダン(7億506万円)
性別:牡馬
戦績:30戦9勝 [9-4-2-15]
主な勝ち鞍:11年天皇賞・秋(G1)、札幌記念(G2)、AJCC(G2)、10年アルゼンチン共和国杯(G2)
2歳10月の初出走から8歳まで30戦し、G1の天皇賞(秋)など重賞4勝を挙げて7億円を稼いだトーセンジョーダンが断トツの首位となった。デビュー2戦目で勝ち上がると、年末のホープフルS(OP)まで3連勝を果たし、3156万円を稼ぎ出した。
クラシック戦線での活躍が期待されたが、共同通信杯2着後は裂蹄による休養に入ったため、三冠レースは未出走に終わる。11月のアンドロメダS(2着)で復帰し、続く中日新聞杯は4着で、この年は3戦して3167万円の上乗せにとどまった。
翌年、降級して迎えた7月函館開催の2戦目で順当に準OPクラスを突破し、秋にアイルランドトロフィー(OP)を勝利する。続くアルゼンチン共和国杯も勝利して重賞初制覇を飾った。3連勝の勢いで年末の有馬記念にも駒を進め、5着に健闘したこの年は1億2051万円の大金ゲットとなった。
本格化した5歳時のトーセンジョーダンは、年初にAJCCを制して重賞2勝目。6000万円ほどを手にするも、阪神大賞典を出走取り消し後に臨んだ宝塚記念では9着に敗退し、G1勝ちは秋に持ち越された。
札幌記念を1番人気に応えて勝利し、約7000万円を上積みした。その後、直行で臨んだ天皇賞(秋)を、後方から鋭く差し切って待望のG1勝利。超強豪を相手に大金星を挙げた。
勝ち時計1分56秒1は、当時の日本レコードを更新する好タイムで1億3500万円の賞金を手に入れた。続くジャパンCで2着に惜敗し、有馬記念では5着に敗れたが、この年は計3億8854万円の荒稼ぎとなった。
6歳時は4戦して未勝利ながら、天皇賞(春)で2着に入るなど6924万円を加算。なかなか上位争いに食い込めないレースが続いた中で迎えた7歳時も4戦未勝利に終わる。
下降線の一途をたどっていたように見えたジャパンCでは、単勝100.3倍の11番人気ながら大混戦のゴール前でタイム差なしの3着に粘走。6354万円を上積みし、G1馬としての意地をみせた。
8歳時のジャパンC(14着)を最後に引退、種牡馬入りを果たしたトーセンジョーダンは、今のところ大物産駒は輩出できていない。しかし、重賞戦線で活躍中のシルブロンが1億円以上の賞金を稼ぐなど、種牡馬としてもまだまだ健在である。
【了】
(文●TOM)