【第4位】シンボリクリスエス(2421頭)
2003年に有馬記念史上最大の着差である9馬身差をつけてラストランを飾ったシンボリクリスエス。彼はスタッドイン初年度の2004年、この年種付けされた種牡馬では最も多い216頭の繁殖牝馬を集めている。4歳という年齢の若さもあったかもしれないが、初年度の種牡馬がこれほどの数の種付けをこなすのは、やはり期待が大きかったのだろう。
そしてこの種付け頭数の中から産まれたのがG1級競走を3勝するサクセスブロッケン。続く2世代目は227頭と前年を上回るかつ種牡馬生活で最も多い種付け頭数となったが、ここからも安田記念馬ストロングリターンを輩出した。以降もアリゼオやサンカルロなどコンスタントに重賞勝ち馬を送り出した。
そして2010年、シーザリオとの間に産まれた仔がエピファネイア。彼は現役時代にG1・2勝を挙げ種牡馬入りした後、デアリングタクトやエフフォーリアなどの数々の名馬を送り出し、シンボリクリスエスの後継種牡馬となった。
一方、シンボリクリスエスはブルードメアサイアーとしてもオジュウチョウサンやレイデオロ、ソングラインが誕生し、2016年から2023年まで母の父として8年連続でG1を制覇していた。
この記録は2024年に途切れたが、今度は引退したオジュウチョウサンの後を継ぐようにスマイルスルー、ジューンベロシティといった次なる障害界のスター候補が登場。今後もしばらく、シンボリクリスエスの凄さを感じる日は続きそうだ。