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第28回スプリンターズSを制したときのサクラバクシンオー
第28回スプリンターズSを制した時のサクラバクシンオー

【第6位】サクラバクシンオー(2334頭)

 1995年にスタッドインしたサクラバクシンオー。初年度から3年はJRAの重賞勝ち馬が出なかったが、2001年に公営・兵庫のロードバクシンが史上初の兵庫三冠を達成し、JRAとの交流重賞である兵庫CSで中央馬を撃破した。ダートグレード競走初勝利を飾った。

 これで勢いに乗ったか、翌2002年の2月にはメジロマイヤーがきさらぎ賞を勝ち、3月には高松宮記念をショウナンカンプで勝利しG1初制覇。この年に自身のキャリアハイとなる種牡馬リーディング6位につけると、以後、2010年までTOP10の常連で居続けた。

 産駒にはショウナンカンプ以外にもビッグアーサーやシーイズトウショウ、グランプリボスなど、短距離からマイルでの活躍馬が多く目立つ。しかし、実は2004年にブランディスが中山大障害と中山グランドジャンプを制覇しており、障害のG1タイトルも早い段階で獲得している。

 同馬を所有するサンデーレーシングにとっては、これが日本ダイナースクラブからの名義変更後初のG1勝利。同クラブは2024年の高松宮記念で国内G1完全制覇を達成したが、その序章となる馬をサクラバクシンオーは送り出していたのである。

 また、ブランディスが覗かせていた心肺能力の高さは、彼が母の父となったのち、キタサンブラックやカムニャックなど、中長距離で活躍するG1ホースに受け継がれていくこととなる。そして、キタサンブラックはイクイノックスを輩出。サクラバクシンオーは今後も血統表に名を残すことになるだろう。

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