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2013年高松宮記念を制した時のロードカナロア
2013年高松宮記念を制した時のロードカナロア

【第7位】ロードカナロア(2307頭)

 日本馬として初めて香港スプリントを制覇し、アジア短距離界の頂点に立った、“龍王”ロードカナロア。2013年限りで現役を引退し、2014年から種牡馬生活が始まった彼は、初年度から2024年まで種付け頭数は毎年100頭を超えている。もし2025年もこのペースを維持しているようなら、一気にこのランキング内で5位まで躍進することとなる。

 現役時代の成績からも、当初は産駒に短距離からマイルでの活躍を期待する見方が多かった。だが、初年度からいきなり牝馬三冠とジャパンカップを制したアーモンドアイが出たことによってその評価は一変する。彼女が偉業を達成した2018年、種付け料は800万円から1500万円に。種付け頭数も前年から57頭プラスされ、過去最高の307頭まで爆増した。

 その後もサートゥルナーリア、ファストフォースといったG1馬を送り出し、2020年にはダノンスマッシュが香港スプリントを勝利。レース史上初となる父子制覇の快挙を成し遂げている。

 彼の産駒の活躍は非常にワールドワイドだ。前述のダノンスマッシュはもちろん、同年2月には一足先に豪州生まれのTagaloaがブルーダイヤモンドSを制して海外G1初勝利。その3年後の2月、日本馬初となるサウジカップ制覇をパンサラッサが達成している。そんな名馬を多数送り込んできたロードカナロアだが、実は2025年までにリーディングサイアーとなったことは1度もない。

 しかし2025年7月現在、ロードカナロアは2位のキズナに1億1000万円の差をつけて1位。はたして彼が悲願の種牡馬リーディング1位の座につくことはできるか、下半期の競馬において一つの焦点となりそうだ。

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