1位 エスポワールシチー (10億2,319万7000円)
性別:牡馬
戦績:40戦17勝[ 17-10-3-10 ]
主な勝ち鞍:09年ジャパンCダート(G1) 、10年フェブラリーS(G1)
大きなケガなく40戦を走り抜き、芝での苦戦を経てダートへ転向すると、一気に頭角を現した日本を代表するダート王エスポワールシチーが、第1位に輝いた
3歳3月のデビューから7戦は、芝を走ったが7戦1勝と成績が振るわず、ダート路線での活躍を求めたエスポワールシチー。ダートの初戦となった条件戦を7馬身差で勝利すると、その後は3連勝でダート転向後は無傷の4連勝でこのシーズンを終えた。
4歳になるといよいよ本格化する。年明けの平安Sで2着に入り、約1600万円を獲得すると、マーチSで重賞初勝利となる。かしわ記念では、中団待機からレースを進め、直線で先頭に立つと最後は押し切り、G1級競走初制覇を飾った。
その後は休養に入り秋は、マイルCS南部杯を勝利すると、続くジャパンCダートでも逃げ切り勝ちG1級3連勝。これらの活躍を評価され、最優秀ダートホースに選出されたこの年は約3.1億円を獲得した。
充実期を迎えた5歳時。フェブラリーSを勝利すると、連覇をかけて挑んだかしわ記念でも勝利を収め、連覇達成と共にG1級競走5連勝を記録した。夏の休養を経て、マイルCS南部杯では前走からプラス15kgが響いたのか、2着に敗れ連勝も6でストップする。
ダート競馬の祭典BCクラシックでは、一度先頭に立つなど見せ場は作るが、最後は力尽き10着に終わった。この年はG1級競走2勝して、約1.6億円を獲得。2年連続で最優秀ダートホースを受賞した。
6歳以降もダート路線の先頭を走り続け、G1級競走を4勝挙げる。8歳まで大きな怪我もなく、息長く活躍したエスポワールシチーは、まさしく無事是名馬といえる競走生活で総額10億2,319万円を獲得した。
【了】
(文●目白明)