HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【フジキセキ産駒獲得賞金トップ10】“幻のダービー馬”と称された天才──産駒で最も賞金を稼いだのは? » ページ 9

2011年高松宮記念を制したキンシャサノキセキ
2011年高松宮記念を制したキンシャサノキセキ

2位 キンシャサノキセキ(7億8,530万6,000円)

性別:牡馬
戦績:31戦12勝 [12-4-3-12]
主な勝ち鞍:10,11年高松宮記念(G1)、09,10年阪神C(G2)、09年スワンS(G2)

 ボクシング界の伝説、モハメド・アリがアフリカ・キンシャサで王者ジョージ・フォアマンに奇跡的な逆転勝利を収めた一戦。その歴史的瞬間にちなんで名付けられたキンシャサノキセキが、フジキセキ産駒の中で堂々のトップ2に輝いた。

 父フジキセキがシャトル共用されていた南半球のオーストラリアで、9月に生まれた異色の外国産馬キンシャサノキセキ。2歳暮れのデビュー当初から実力をみせていたが、遅生まれのため晩成寄りの順調な成長曲線を描き、スプリント戦線で素質が開花。5歳時に重賞初制覇、そして競走生活の晩年となる7、8歳時に高松宮記念連覇を果たすなど重賞通算7勝を飾り、8億円近くもの賞金を稼いだ。

 3歳時はジュニアCを勝ってデビュー2連勝を飾り、NHKマイルCで3着、マイルCSで5着に入るなどで7714万円を獲得。4歳時は、谷川岳SとキャピタルSのオープンを2勝、セントウルS(G2)3着含む5戦2勝で7021万円を加算した。

 8月の函館スプリントSで重賞初制覇を遂げた5歳時は、高松宮記念、スプリンターズSでともに2着に好走して1億3384万円を得た。そして、1億3280万円を稼ぎ出した6歳時のスワンSから阪神C、翌年のオーシャンS、G1初制覇を遂げた高松宮記念と重賞4連勝。秋はスプリンターズSで2着、阪神C連覇を果たすなど7歳時は5戦3勝と生涯最高の一年を過ごし、2億4975万円の大金ゲットに成功した。

 8歳を迎えたキンシャサノキセキは、オーシャンSで2着に好走後、現役最終戦となった高松宮記念で連覇を成し遂げて1億1457万円を加え、フジキセキ産駒期待の後継馬として堂々とスタッド入りした。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10