HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【フジキセキ産駒獲得賞金トップ10】“幻のダービー馬”と称された天才──産駒で最も賞金を稼いだのは? » ページ 8

2014年皐月賞を制したイスラボニータ
2014年皐月賞を制したイスラボニータ

3位 イスラボニータ(7億5,202万7,000円)

性別:牡馬
戦績:25戦8勝 [8-6-4-7]
主な勝ち鞍:14年皐月賞(G1)、セントライト記念(G2)、17年阪神C(G2)、マイラーズC(G2)

 全25戦中、掲示板外に敗れたのが3回のみという安定感で、G1の皐月賞など重賞を6勝し、7億5000万円超を稼ぎ出したイスラボニータがトップ3となった。黒鹿毛の馬体と、大きな流星を持つ派手な顔が印象的なイスラボニータは、新馬戦開幕の初週、2歳の6月にデビュー。初陣を飾ると、新潟2歳Sでの2着を挟みいちょうS(OP)、東スポ杯2歳Sを制し、この年は6697万円の賞金を獲得する。

 3歳初戦の共同通信杯を制し、3800万円を加算して迎えた皐月賞では差し切りで4連勝。G1初制覇を果たし、重賞3連勝でさらに1億3000万円弱を上乗せした。続く日本ダービーでは2着惜敗も8900万円ほどを獲得後、秋初戦のセントライト記念では単勝1.4倍の断然人気に応えて賞金5300万円余りを手にする。その後菊花賞へは向かわず古馬相手の天皇賞(秋)へ挑み3着。この年は3億4180万円の賞金獲得に成功した。

 イスラボニータの4歳時は、脚部不安などで満足にレース出走が果たせず、4戦3着3回で8622万円の賞金加算に終わる。巻き返しに期待がかかった5歳時は、序盤戦から苦戦し、勝ち星を挙げることができなかったが、秋の終盤にマイルCSでの2着を含む怒とうの3戦連続2着に好走し、6戦して1億252万円ほどの賞金をゲットした。

 6歳時は春にマイラーズCを勝利し、ラストランとなる年末の阪神Cをレコード勝ちで締めくくってG2を2勝し、1億5452万円を加算。確かな成長力を誇示して種牡馬入りを果たした。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10