5位 ドリームパスポート(4億6,078万9,000円)
性別:牡馬
戦績:22戦3勝 [3-7-3-9]
主な勝ち鞍:06年神戸新聞杯(G2)
祖母にゴールデンサッシュを持ち、叔父にステイゴールド、近親にサッカーボーイらが居並ぶ名門一族出身のドリームパスポートがトップ5入りした。ドリームパスポートは、皐月賞と菊花賞、ジャパンカップの大レースで2着するなどデビューして12戦連続3着以内を確保。後方から常に安定感のある差し脚を武器に上位争いを繰り広げた。
だが、勝ち味に遅く、初勝利までに3戦を要し、その未勝利戦と3歳時のきさらぎ賞、神戸新聞杯と、生涯で22戦を消化して勝ち星は「3」という成績だった。それでも獲得した賞金額は4億6000万円を超えたのだから、いかに入着率が高かったかがわかる。
2歳時は京都2歳S含むオープン特別を2戦連続で2着するなど2170万円をゲット。3歳時には、前記G1の3レースほか日本ダービーで3着、年末の有馬記念でも4着に入る健闘ぶりで、通算獲得額の8割を超える3億8767万円の荒稼ぎをした。
4歳時のドリームパスポートは始動戦の阪神大賞典で僅差の2着に敗れると、その後に骨折で戦線離脱してしまう。復帰後はジャパンC、有馬記念ともに惨敗し2622万円の賞金加算に終わる。転厩後の5歳時は、産経大阪杯4着など3つのG2で賞金を上乗せしたものの、着差はわずかながら勝利には届かず、全6走で2520万円を稼いだのみだった。種牡馬入りには至らなかったが、常に全力を出し切って勝ち負けに持ち込む「賞金加算の鬼」の存在は今になっても忘れ去られるはずはない。