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2002年高松宮記念を制したショウナンカンプ
2002年高松宮記念を制したショウナンカンプ

4位 ショウナンカンプ (3億1,270万1000円)

性別:牡馬
戦績:19戦8勝[ 8-1-3-7 ]
主な勝ち鞍:02年高松宮記念(G1)、スワンS(G2)

 父サクラバクシンオーに初めてG1をプレゼントした孝行息子。父の特徴であるスピード力を受け継ぎ、スプリントのスペシャリストとして活躍したショウナンカンプが、第4位にランク入りした。

 1998年にサクラバクシンオーの第3世代として誕生したショウナンカンプ。同期のジャングルポケット、アグネスタキオン、クロフネら黄金世代が、デビュー早々から活躍をみせる中、2001年1月にデビューする。父譲りのスピード力を持ちながら脚元の弱さから、負担の掛かりにくいダート戦を走り、同期の3頭がクラシックを沸かせる中、4戦目で初勝利を飾る。しかしその後は勝ち負けを繰り返し、3歳終了時点で8戦3勝の戦績で、獲得賞金は約3000万円だった。

 4歳になってようやく脚元が固まり、芝レースにも参戦すると、そのレースで後のG1・2勝馬ビリーヴを相手に、5馬身差の圧勝。父譲りのスピード能力が開花して、オープン入りを決めた。次のオープン戦も勝利して賞金を加算させると、高松宮記念に駒を進めた。3番人気に支持されると、いつものようにハナを切って、レースの主導権を握る。直線でも脚は止まらず、最後は3馬身半差をつけて、G1初制覇。父サクラバクシンオーに産駒初のG1をプレゼントした。その後は、函館スプリントS、スプリントG1春秋制覇を狙ったスプリンターズSと、連敗を喫する。しかし、初の1400m戦のスワンSで勝利を挙げ、この年は9戦4勝、約2.3億円を獲得して、飛躍の年となった。

 さらなる飛躍が期待された5歳時。始動戦の阪急杯で59Kgを背負いながらも、逃げ切り勝ちを収めると、連覇を狙って高松宮記念に出走する。1.5倍と断然の1番人気になったショウナンカンプは、いつものようにハナを切るが、直線で失速して7着に終わった。巻き返しを誓ったが、その後屈腱炎を発症して引退となった。獲得賞金は3億1,270万円だった。

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