8位 ブランディス (2億7,650万2000円)
性別:セン馬
戦績:36戦9勝[ 9-7-2-18 ]
主な勝ち鞍:04年中山大障害(J・G1)、中山グランドジャンプ(J・G1)
短距離路線で活躍馬を数多く輩出してきたサクラバクシンオーにおいて、異質な存在として障害レースで活躍。産駒唯一のJ・G1を制したブランディスが、第8位にランク入りした。
サクラバクシンオー第2世代として1999年にデビューしたブランディス。デビュー戦は1200mだったが、3戦目の1800mでの未勝利戦で勝ち上がると、その後はサクラバクシンオー産駒としては非常に珍しい、中長距離戦を中心に走り続けた。3歳の末にダート1800m戦で2勝目を挙げると、4歳末、ダートでの条件戦では、JRA平地競走としてサクラバクシンオー産駒最長距離となる2400m戦で勝利を挙げた。その後は勝利なく、5歳8月で平地に見切りをつけ、障害への転向が決定。平地通算は27戦3勝、獲得賞金は約5000万円だった。
5歳末に障害デビューすると、2戦目に好位から抜け出して障害初勝利を果たす。昇級後、オープン戦でいきなり2着と好走すると、その後オープン戦を連勝する。夏は休養にあてた後、秋初戦のオープンでも勝利。これで3連勝を飾ると、中山大障害を目標に調整される。だが開催当日、降雪によりコースが使用出来なくなるアクシデントが発生。中山大障害の開催は翌年に延期という事態となった。そして年が明けた1月、その中山大障害では、障害の実力者達を相手に、最終障害を前にして、早めにスパートを仕掛けて見事1着でゴール。重賞初制覇をJ・G1で決めた。続く中山グランドジャンプでも、早々に先頭に立つと、最後は5馬身差をつける圧勝でJ・G1連覇を達成した。このレースで引退したブランディスは、サクラバクシンオー産駒では異質な存在であったが、障害という活躍の場を自ら切り開き、総額2億7,650万円を獲得した。